契約をやめそうになった話

前回記事で、いい感じの建築士といい感じの工務店を選べましたよという話をしましたが、実は、契約中止になりかけた出来事がありました。


工務店の選定を進めていたとき、並行して、銀行にもローンに関連する話を聞きに行っていました。

つなぎ融資やら金利やら団信やら、分かってそうで分かってない初対面の熟語をどんどん投下されながら、ウンウン頷く日々。その中で、いつ頃、いくらくらいずつ支払いをするかによって私たちが支払うお金(つなぎ融資の利息)が変わってくるらしいということを理解しました。

利息をいくら払うのか?それは減らせないものなのか?
とても大事なことだったので、工務店に「いつ頃、いくらくらいずつお支払いすればいいんですか」と聞いてみました。契約を間近に控えた日でした。




注文住宅の支払い方法は会社によって様々ですが、契約10%→着工30%→上棟(中間工事)30%→完成30%など、3~4回に分け、中間工事の完了までに、70%ほどの支払いを行うことが多い(らしい)です。(素人ブログなので以降の文末すべてにらしいをつけてください)

たとえば3000万で家を建てるぞというとき、あくまで一例ですが、
契約時に300万、着工するときに900万、中間工事が完了したら900万、完成したら900万と分けて支払います。


着工から上棟までで1カ月、その後の工事から竣工までで3~4カ月くらいがおおよその目安で、こんな感じの流れ。

着工→基礎→上棟→屋根・外壁→木工事→内装工事→竣工


こうして見ると、上棟って、家づくりの序盤も序盤。

まだ基礎の上に柱が立っただけで、「屋根さえあればいい」の屋根すらない。
柱が立っただけの状態で施工会社がもし倒産したら、残りの30%で家が建つでしょうか?

・・・・・・多分、建たない。そんな家づくりマジックはない。


とはいえ、上棟までで70%を払うのが通例だというなら、しょうがないのかもしれない。
だって、私たち素人だし。
家建てるのに、いつ、いくらお金がかかるのか分からないし。

そう思ってたら、提示された支払方法に度肝を抜かれました。


契約(10%)→着工(40%)→基礎→上棟(40%)→屋根・外壁→木工事→内装工事→竣工(10%)


上棟までで、90%の支払い・・・・・・・・・・


根暗・ネガティブ・疑り深いという性質を兼ね備えた私は、
夜逃げの準備資金を集めてんのかなあ、と思いました。



その時点で、もう土地は申し込んでて手付金も払ってるし、
また一から施工業者探す体力も気力も時間もないし、
ここまで何回も打ち合わせしてきたし、契約しませんなんて言える状況ではなかったです。

でも、こんな不利な条件で、絶対に契約したくはありませんでした。


建築士の方に他の工務店を紹介してもらう?とか、県庁に行って決算書見てくる?とか、いろいろ考えたのですが、まずは正攻法で行こうということで、支払方法の変更をお願いすることにしました。


そうしたら、このくらいまで変えてもらえました。

契約(10%)→着工(10%)→基礎→上棟(20%)→屋根・外壁→木工事(20%)→内装工事→竣工(40%)



正直、竣工時点で40%の支払いが残っているということで、かなりこちらに有利な契約になっていると思います。つまり、工務店に負担がかかる期間があるということです。
こちらの不安を汲んだ対応をしていただけたと感じましたので、変更後の内容で契約をさせていただきました。

つなぎ融資の利息も、当初の提案に比べるとかなり減りました。


こちらは素人なので、分からないことをお任せしてしまうこともありますが、家づくりのパートナーである工務店さんを信用して、不安なことはきちんと相談しようと思った出来事でした。

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